グラスハープ II ― 2011/12/28 18:01
年末の寒波がちょっと緩んできたみたい。今日は氷点下まで気温は下がりませんでした。
ネコさんズは屋上で遊んでいます。
冬っぽい花が多くなってきました。
名残のバラ
葉っぱが黄色くなっても花は咲いています。
モーツァルトのKV 617には今のところ、昨日聞いた「グラスハーモニカのためのアダージョ」KV 617aというのと、「アダージョとロンド」KV 617の二曲があります。今日はグラスハーモニカ、フルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロのための「アダージョとロンド」。モーツァルト最晩年の曲ですが、とってもかわいらしい五重奏です。
* Adagio
* Rondo
ところで、マリア・テレージア・フォン・パラディスという名前をご存知の方は、かなりの音楽通。というかヴァイオリン好きかな。モーツァルトと同じ時代を生きた、盲のピアニストで歌手で、作曲家。親父さんは役人で、しかも宮廷顧問官という偉い人。だもんで、女帝でマリア・アントニア(後のマリー・アントワネット)の母親だったマリア・テレージアが名付け親らしい、なんてまことしやかに言われますが、全く根拠はないらしい。5歳ぐらいまでに失明したそうですが、7歳から18歳ぐらいまでの間、フランツ・アントン・メスメルの治療を受けて、一時的に視力を回復したっていうんですニャー。このメスメルってのは mesmerism の語源となった人物で、催眠術を治療に取り入れた医者。しかも当時大流行していたグラスハープを治療に使っていたらしいんですニャー。モーツァルトはピアノコンチェルトの18番と19番をこの盲のピアニストのために書いています。どちらの曲もオーケストラ部分まで綿密に書き込まれた名作です。
ところで、パラディス嬢が書いた作品ですが、ほとんど残っていない。そんな中で唯一現在でも演奏されるのが、シチリアーノとかシシリエンヌとか呼ばれる作品です。ただし、このほとんど唯一の作品は偽作じゃないかと…そんな無粋なこと言わなくても…
というわけで、フランコ・ベルギーの巨匠たちが弾くパラディス嬢のシシリエンヌ、
* グリュミオー
* ミルシュテイン
カラヤンに愛された、
ヴィオラのようにふくよかな音色のヴァイオリン、
バレンボイムに愛された、
70年代の前半、N響に旦那と一緒に出演予定だったんですが、急にキャンセル。思えばこの頃に発病していたんですねぇ。その後も10数年生きていたみたいですが、一度も実演に接することはありませんでした。まあ、当たり前か。







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